【テーマ】
『僕たちのまちにできることとやりたいこと~小さなことからひとつずつ~』
【趣旨】
2022年の郡山市市民意識調査の結果から満足度上位3つが「医療」、「音楽のまちづくり」、「自然環境」とある中で環境活動に対しての満足度が43項目中39位、計画的な都市づくりに対しての満足度が43項目中40位と非常に満足度が低い状況にある。今まで郡山商工会議所青年部と郡山青年会議所もクリーン運動を行ってきているが、お互いのクリーン運動への構え方や捉え方が違う。(YEGはゴミ拾いをスポーツと捉え、JCはまちづくりの一環として行ってきた。)互いにまちを想う私たちだからこそ互いの活動内容を理解、共感することから始め、互いに協力し事業を実施することで一般の方の環境活動への満足度を高める機会の一助とすることが必要である。
【会談者】
郡山商工会議所青年部
会長 吉田 一成 様
次期会長予定者 髙橋 晋也 様
公益社団法人郡山青年会議所
理事長 芝田 銀平 君
次年度理事長予定者 織田 陵平 君
YEG × JC 特別会談全文
司会:広報渉外委員会 副委員長 鈴木 章弘(以下、司会)本日はお忙しい中にも関わらず本会談にお越しいただきましてありがとうございます。本日司会を務めさせていただく広報渉外委員会 副委員長 鈴木 章弘でございます。どうぞよろしくお願いいたします。改めまして、会談に先立ちまして、自己紹介を頂戴できればと思います。初めに郡山商工会議所青年部 吉田会長よろしくお願いいたします。
吉田:本日はこのような機会をいただき誠にありがとうございます。
私は令和5年度、郡山商工会議所青年部会長を務めております、吉田 一成と申します。今ほど気づいたのですが、YEGは年度で、JCは西暦で代が切り替わる。こういった小さい違いもそれぞれあるなと思いながら今日の会談を楽しみにしてきました。本日はよろしくお願いいたします。
司会:ありがとうございました。続いて高橋次年度会長よろしくお願いいたします。
高橋:本日はこのような素敵な場を設けていただきありがとうございます。私は来年度会長予定者の高橋晋也です。自分としてはJCの活動もYEGの活動も地域の活性化を図るという意味ではほとんど変わらないと思っています。ただ、JCは40歳で卒業ということもあり、本当に若い人たちでしっかりと議論して、しっかりと行動する。そして最後まで自分たちで責任をまっとうするというところが素敵な所だなと思っています。私は42歳になりましたが、YEGというステージでまちの活性化のために動いていこうと思っているところです。皆様もお力添えの程よろしくお願いいたします。
司会:ありがとうございました。続きまして公益社団法人郡山青年会議所 芝田理事長よろしくお願いいたします。
芝田:私は公益社団法人郡山青年会議所2023年度理事長の芝田銀平と申します。本日はYEGの御二方とこのまちを想う同志として有意義な話が出来ればと思います。どうぞよろしくお願いいたします。
司会:ありがとうございました。続きまして織田次年度理事長よろしくお願いいたします。
織田:私は2024年度理事長予定者の織田陵平と申します。個人的にはYEGの皆様とたまたま飲み屋さんなどで一緒になって交流をさせていただく機会はあったりするのですが、改めてこういう機会はなかったので非常に良い機会だなと思います。本日はまちをより良いものにするためにはどうすればいいかなどの意見を出し合って、お互いの共通目的である「まちを良くする」ということに対ししっかりと意見を交わしていきたいと思いますのでどうぞよろしくお願いいたします。
これまでの取り組みや歴史
司会:それでは、会談の方に移らせていただきます。お時間として1時間程度を予定しております。よろしくお願いいたします。はじめに「ぼくたちのまちにできることとやりたいこと、小さなことからひとつずつ」をテーマとして掲げ、4つの設問を用意させていただきました。まず、「地域におけるこれまでの取り組みや歴史について、何を考えながら行ってきたのか」についてお聞かせください。まずは吉田会長からお願いいたします。
吉田:はい。YEGとJCではそれぞれ存在意義などの違いはあると思いますが、商工会議所というのは各地域にあり、その青年部がYEGと呼ばれています。
そもそもの商工会議所の存在目的は、地域の経済発展に寄与する活動を行うというのが第一です。それにプラスして地域のより良い経済発展を行うためには「どうやってまちを変えていくか」について考え、中小企業など様々な声を集めて、その中で課題解決に向けて一歩を踏み出すための提言・政策・要望などを国に出すというのが商工会議所の主な目的です。そして青年部の活動もそれに準じたものが基本となっています。その活動も郡山の歴史を基に、例えば安積疎水であったり、新幹線が停まる経済都市であるといった経済の歴史についてピックアップなどを行いながら、地元企業の活性化を図ったり意見を交わしたりすることで活動の根幹としています。なので、各々ある地域の企業を良くし、地域経済の発展に関わることに青年部として貢献するというのがYEGの基本的な考え方で、その基本的な考え方のもとで活動しています。
司会:ありがとうございます、続きまして芝田理事長よろしくお願いいたします。
芝田:私たち郡山青年会議所は明るい豊かな社会の実現を目的に据え、文化、経済、青少年問題など様々な角度からひとづくり・まちづくりを行ってきました。先ほど高橋次年度会長からもお話がございましたが、40歳で卒業となり、様々な職種の会員が活躍しております。設立当初には家具や家電の展示会や民間テレビの早期開局運動などを行っておりましたが、徐々に今は文化的な方面に運動をシフトしており、現在は楽都郡山の実現と発展に向けた運動を行っております。私たちの想いとしては現に起きている問題の解消に取り組むというよりは、問題の原因となるものを解決に導く運動を意識しています。今回は「Clean My Town」と銘打ちクリーン運動(清掃運動)を行う予定ですが、これについてもクリーン運動そのものを目的とするのではなく、あくまでまちを綺麗にするために行います。つまり、ごみのポイ捨てをされないようにごみ拾いをして綺麗なまちを維持するというなんとも難しい表現にはなるのですが、「割れ窓理論」と同じで汚い所にはポイ捨てしても良いという心理を無くすための運動ということになります。そういった、常に目的をもって運動を行っています。そして今後もそういった問題の原因に働きかけるような運動を続けていきたいと考えています。
地域の他団体と協力することについての考えや想い
司会:続きまして「今後、地域の他団体と協力していくことについての考えや想いについて」想いをお聞かせください。この質問に関しましては、次年度それぞれの代表を担うお2人にお話を伺いたいと思います。ではまず、織田次年度理事長よろしくお願いいたします。
織田:私はJCを含め様々な団体について思うことがあるのですが、まちを想う同志として積極的に活動していければと思っています。
ただ、それが自分たちの考えを押し付けるものとなってしまってはいけないと思っています。各団体とも理念や目的をもって活動していると思いますので、お互いの理念や目的を尊重し、自分たちの想いや理念・目的を共有し共感してもらえることが大事なことではないかなと思っています。JCだけではなく各団体もまちを良くしていきたいという想いは同じだと思いますし、手段は何でも良いと思っています。例えば先ほどお話に出ましたゴミ拾いの件でもそうですが、まちを綺麗のするのが1つのゴールとして、そこにつながる手段としてごみ箱の設置であったり廃棄物収集車の寄贈であったりなど、何でも良いと思います。その共通の認識として同じゴールをもって同じ活動をしていくことが大事だと思います。
司会:ありがとうございます。続きまして、高橋次年度会長よろしくお願いいたします。
高橋:先ほど芝田理事長が「明るい豊かな社会を創るために」と仰っていましたが、YEGも一緒です。ただ、見ている視点がちょっと違うだけでゴールは同じだと思っています。その中で、青年部の中で少し議論になったことがありました。商工業の発展のために政策提言をやろう!という話になった時に、商工業の発展のためだけの政策提言をした場合、結局このまちに人口が少ないなどの問題が出てきます。また、私たち企業人というものは基本的に経済基盤の上に立っている独立した者同士ですが、私たちの立っている地盤がしっかりした豊かなものでない限り発展はできないと思っています。だからこそ経済に目を向けながらも、地域の豊かな社会づくりが活動のベースになっていると思います。JCは40歳で卒業という部分で制限があると思いますが、YEGは45歳だったり50歳だったりと地域によってその取り決めが違うんです。その中で私が感じたのは、少し年齢を重ねても気持ちと情熱があれば十分自分は若い青年だと思えると思います。ただ、40歳や45歳を過ぎると年のせいにして下の者にやらせたり、意見を言うだけで行動しない状態になりつつあるという青年部の悪い部分もあると感じています。
私も2年間JCに所属させていただきましたが、「こういう所いいな」とか「こういう部分大事だな」と思う所をYEGにコピーさせていただいています。
JCに入会した最初の1年は大分負荷があり辛かったですが、負荷が大きい分当時の同期入会したメンバーたちとの絆が生まれ、スタートから動ける状態を作ってもらえるというか、動かないといけない自分をマインドさせられたと言いますか。郡山のYEGは160人という大きな組織に聞こえるかもしれませんが、その中で動ける人間が何パーセントいるんだってことになれば、全国各地のYEGを見ても半分もいないんじゃないかなと思います。この半分程度のアクティブメンバーを増やしていくという課題に触れた時に、JCで学んだJCのやり方の良い所は吸収し、YEGに落とし込んでいる最中です。やっぱり負荷をお互いに負いながら連帯責任を伴いながらやっていくという時期は必要なことだと思っています。話が少し逸れましたが、どうやって協力していくかという所で事業を協力するのはもちろんやりたいと思いますし、それ以上にYEG青年部としてはJCのメンバーの覚悟や物事に対する姿勢を見て、感じて、青年部の中でも情熱を持ち出してほしいなと思います。内面を触発されるような、刺激になるような一助になっていただけるといいなという想いでJCともっと交わりたいと思います。青年部のメンバーには学ぶべきところも多々あると思います。誰かがやるだろうと俯瞰して見ているのではなく、また、親会に頼りっぱなしではなく自分たちで議案を起こして実働から何から何まで自分たちで運営している独立した状態というのを、同じ世代、または年下の人たちまでやっているということを知って学んでほしい。それで触発されたメンバーが活性化されて増えていけば、YEGももっと意味のある活動ができると思っています。
団体としてでき得ることや、想い
司会:ありがとうございました。次のテーマに移らせていただきます。『市民意識調査の結果において「音楽のまちづくり」としては満足度が高いのに対し、「環境活動」「計画的な都市づくり」としては不満に思うという結果が出ている。同じまちづくりに関わる項目であるにも関わらずギャップが生じている現状に対し、団体としてでき得るであろうことや、想いなどをお聞かせください』というテーマにて、こちらも次年度を担うお2人にお伺いしたいと思います。それでは、織田次年度理事長からお願いいたします。
織田:市民意識調査の結果で音楽のまちづくりの満足度が高いのは郡山の歴史的背景として音楽でまちづくりを行ってきたことがあると思うのですが、市民の方々からしても音楽のまちづくりというのは結果が見えやすい部分があると思います。コンサートであったりライブであったりなど、部活で言えば良い結果が出たなどといった見えやすい成果が現れているので、そういった結果が出ているのであろうと思います。
それに対し、環境活動などの部分では結果が見えづらいところが少しあると感じています。環境問題というのは終わりがない部分だと思いますし、終わりがあったとしても長い年月がかかると思っています。
市民の方々の認識として環境活動の不満を払拭するためには、芝田理事長の話にもありましたが割れ窓理論のように、志を高くもって地道に活動していく必要があると思っています。音楽のまちづくりという部分でも成果が見えやすいと言いましたが、それだけではなく先輩方や先人たちが脈々と紡いでこられた結果が大きい部分でもあると感じています。環境問題については我々が責任世代と言われておりますが、継続してこれからも取り組んでいかなければならない問題だと思います。郡山市もグリーントランスフォーメーションの実現に向け、二酸化炭素を2050年までに実質排出量0にするための取り組みを行っています。JCとしても本年度は芝田理事長体制にて、まちづくり事業としてカーボンニュートラル推進事業を行いました。その中で感じたのが、環境活動が市民の方々に深く根づいているとは言い難い部分がありました。団体として環境問題解決に向けた運動を行う場合、長い年月を要することになるかもしれませんが、私たちも継続的に取り組みながら歩んでいきたいと思います。
司会:ありがとうございます。続きまして、高橋次年度会長よろしくお願いいたします。
高橋:はい。これは中々難しいお題ですね(笑) 考えをまとめる時間が2~3日ほしいです(笑)
吉田:確かに中々難しい所ですよね(笑) もしよろしければ、私の方からお話させていただいても良いですか?
司会:是非、せっかくの会談なので(笑) では吉田会長よろしくお願いいたします。
吉田:ありがとうございます。この環境問題についてですが、これは純粋に市民の目に付きやすい部分であったり、わかりやすい調査結果が反映されていると思います。音楽のまちづくりという部分はイメージしやすい目安がありますが、環境問題という難しいテーマとなると正直市民も情報を持ち合わせていないと思います。よく分からないから、目についた部分で環境問題について不満という結果になっているんだと思います。この間、YEGで「風会議」という事業を市役所の方々と開催したのですが、その中で医療が充実しているまちや住みやすいまち、化学のまちなどという部分にコミットしたまちを目指しているというお話がありました。それは、化学に通じる企業が多いという部分に着目しながら経済発展を目指せば、働く人も人口も増えるという視点からまちづくりを行っているそうです。私の個人的な意見をちょっと話させていただくと、音楽のまちだから市民の生活が豊かになるかというとそこは直結しないのではないかと思う部分があります。「音楽のまちだから楽しい」という部分と「良いまちである」といった部分はまた別の話で、様々な企業がありまちで働く人たちの豊かな環境整備があるから良いまちになっていくと思うんです。我々地域に根差した団体として、そういった部分にどういった一助として関わっていくかが課題なのかなと感じていますし、私の意見としては教育に関わる部分や子供たちがこれから先どう意識していくかが最も重要な問題なのではないかと思います。また、すぐに経済効果が出るわけではないですが、中高生や大学生が郡山に戻ってきて働きたいと思えるようなまちづくりをすることが今は一番大事なことなのではないかなと思います。教育の部分がしっかりと地域に根付いて行き届いていれば、市民の意識や雰囲気も変わっていくのではないかと感じます。ちょっと今は手元に資料がないのですが、教育の部分に力を入れた政策をしているまちでは、まちのごみ問題やまちの綺麗さ、まちに対する満足度が違うという話も聞いたことがあります。団体としても子供や若者に向けての活動を考えていかなければならないと思います。
高橋:自分からもちょっといいですか?
司会:もちろんです。
高橋:環境活動の一環ということで11月11日にJCとYEGが合同で駅前と朝日町のクリーン運動をしようと案内をいただきましたが、私の家の近所に古川池という旧阿武隈川を大正時代に整備した池があり、その古川池愛護会の会長を私は9年間やっています。この愛護会は何で始まったかというと、阿武隈川の流れをせき止めて池にしたので、水の流れが悪くヘドロなども多く悪臭を放っていたんです。私はその古川池の近くで育ってきました。近くの公園でボール遊びして池に落ちようものならヘドロに足を入れて取りに行かなければならないような環境です。そんな環境を無くしたいなと常々思っていたのですが、町内会の人たちも同じように思っていたことを知り、市に環境整備をしてほしいと要望書を提出したんです。そうしたら、地域としても姿勢を見せてほしいという話し合いがあり、大学の先生や町内会の人たちを講演会に呼んで愛護会を創ろうと声をかけたのが始まりでした。年に2回、大学生も含めた200人~300人が清掃活動を行い、今年でちょうど10年になります。この清掃活動を始めた当初は本当にすごい量のごみで、ダンプカー10台分とかです。まちを綺麗にしようと皆が動くから、その清掃活動を見ている人も沢山いて、ポイ捨てする人もなんだか怖くなってしまうんですよね。そうなると、先ほどの割れ窓理論じゃないですが、実はつい先日も清掃活動をしたばかりで、その時はダンプカー1台分くらいのごみしかなく、活動開始当時のごみの量からしたら100分の1以下でした。今回のごみも風などで飛ばされてきたであろうものばかりで、不法投棄ではないなとすぐに分かるようなものばかりで、正直200人も集まったのにどうしようかと困るくらいでした(笑)。結局、環境活動って地味だし時間がかかるんですけど、300人集めて9年間やっても4町内会程度の人数にしかならなくて。郡山市という大きなまち全体をやるとなると、我々青年とつく団体だけじゃ到底足りませんから、様々な団体の方たちと共感しながらやっていかないといけないし根付いていかないのではないかなと感じます。𠮷田会長が先ほど言いましたが、風土づくりと人づくりがまちを良くすると思います。また、すごく共感できる体験が1つあって、娘が西田町までバレーボールをするために通っていた時に、知らない人に対しても子供たちは「こんにちは」って挨拶をするんです。挨拶の力ってすごくて、なんだか挨拶をもらうだけで嬉しくなるんですよ。こちらが大人なんだし先に挨拶すれば良かったなって後悔するぐらい。だから次の日も同じ会場だったんですけど、先に挨拶しました(笑)。
一同:(笑)
高橋:挨拶するだけできっと地域って結びついていくものなんだと思います。人と人が少しずつ交じり合っていって、まちを好きになっていって、人が好きになってまちが好きになっていけば、自ずと自分の周りの環境だったりまちの環境だって汚したくなくなると思うんです。自分のまちが好きだって愛情があれば。だから、色んな方面にアクションして、行動して、色んな人を巻き込んで、色んな地域を巻き込んでやらないと環境整備ってうまくいかないんじゃないかなって思います。初めてすれ違ったおじいちゃんやおばあちゃんでもいい。もちろん子供でもいいし大人でもいいですが、自ら挨拶して手本を見せられるようにならなければいけないと思います。話長くなってすいません(笑)
地域で実現したい夢、郡山の未来について
司会:そんなことないです。聞き入ってしまいました。ありがとうございました。それでは、最後のテーマとしては「地域で実現したい夢、郡山の未来について」お聞かせください。最後は全員にお聞きしたいと思うのですが、まず芝田理事長よりお願いいたします。
芝田:先ほど話に出ましたが、郡山市が東北のウィーンに変貌した過程というのは本当に素晴らしく、私たちとしてはまちづくりを行ううえで非常に強力なバックボーンだと感じています。東北のウィーンに至るまでの一つひとつの積み重ねが大事だと思いますし、私たちだけではなく皆で協力しなければ根付いていかないものだと改めて高橋次年度会長のお話を聞いて感じています。私たちは今年、カーボンニュートラルをテーマに運動を行いましたが、郡山はまだまだ豊かな自然が残っていて、夏には蛍が、秋には鈴虫の音色が響くそんなまちを守っていきたいと考えています。本日は郡山商工会議所青年部の𠮷田会長、高橋次年度会長に貴重なお話を聞ける非常に良い時間となりました。これからは同じ郡山市を想う青年団体として一丸となり、郡山市をより良いまちに変えていければと考えています。これからもよろしくお願いいたします。
司会:ありがとうございました。続きまして𠮷田会長よろしくお願いいたします。
𠮷田:先ほども触れましたが、今の郡山の未来に必要で大事なものというのは私たち世代も含め若者だと思っています。今、超高齢社会で1人の高齢者に対して若者が2~3人で支えるような時代になっていて、逆に1人の子供を3人の大人が見てあげれる時代に変えていかなければならないという考え方があります。私はその考え方に感銘を受けていまして、どの地域においても必要な考え方だと思いますし、大人になった私たちから伝えたいことだと思うのですが、地域を愛し、助け合って地域をより良くよくしたい。そんな明るいまちになったら良いなと思います。そのために私たちがどうしたら良いかというと、それぞれの企業がそれぞれの地域に根付いて発展していかなければならないし、それを若者・子供たちに伝えていかなければならないと思います。特に私たちのような青年団体は地域の中小企業だったり民間企業だったりしますので、中心となって動いていきたいです。もちろん大企業なんかがまちにあると豊かなまちになる一歩になるのかもしれませんが、我々が出来ることは企業として経済発展し、力をつけることで良い会社が郡山にもあるぞと若者に伝えていけます。学校の授業に民間の企業が入っていくのも良いと思うんですよね。企業体験授業みたいな課外授業というのもすごく大事なことだなと思います。学校の先生って社会に出て企業に勤めて働いているわけではないので、社会についてはなかなか詳しくは教えられないと思うんです。だからこそそういった社会についての勉強などを教えられる風土あるまちだったら良いなと思いますし、活動していきたいと思います。
司会:ありがとうございました。織田次年度理事長よろしくお願いいたします。
織田:お二人のお話を聞いて勉強になることが多々あるなと思いながら聞いていました。郡山市というのは郡山市民だけのものではないという個人的な考えがありまして。というのも、郡山市というのは福島県内の人たちが行き交う場所だと思いますし、まだまだ人が集まる余地がある場所だと思っています。コンパクトシティなんて考え方も今はありますが、経済規模という部分でもまだまだ余力があるまちですし、私たち世代が魅力あるまちをもっと魅力あるまちにするためにはどうしたら良いかなどを語り合えるというのも魅力の一つだと私は感じています。もちろん、ブランドイメージとして「東北のウィーン楽都郡山」と銘打っていますが、これについて議論を若い世代がしていくことで活性化もすると思います。また、地域の大人たちが子どもを育てていくことは大事なことだと思います。子どもの本質はいつの時代も変わらないと私は思っていて、今の子どもたちはSNSなどで情報を沢山持っていても、人対人のコミュニケーションをしっかりとることの大事さを大人たちが教えていかなければならないと思います。地域の大人たちが子どもたちと関りを持つことで愛郷心が芽生えると思いますし、また、私個人としては郡山で選挙を行った際の投票率が全国と比較しても非常に低いと感じていて、それはなぜかと考えると若者も含め関心が無い人が多いのかなと感じます。選挙がまちを変えるために必要なことだと教えていくことも大事だと思います。そういった諸々のことを踏まえても、郡山は様々な余地があるまちだと思いますし、最終的に楽しくない場所に人は集まらないと思っていますので、楽しいまちになるように更なる発展の一助になれれば良いなという想いで運動・活動していこうと思っています。是非、同じ志をもつ同年代の方々とこれからも共に活動していきたいと思います。
高橋:次は私ですね?(笑)
一同:(笑)
司会:はい(笑) 高橋次年度会長よろしくお願いいたします。
高橋:今日は色んな話をしましたが、郡山には誇れる歴史があります。実は恥ずかしい話なんですが、約2年前に安積開拓の歴史をちゃんと学びました。次年度YEGの三大事業の一つにあたる「全国会長研修会」が郡山の地で開催されることが決定しまして、その平成30年当時の総会で決議を決める際に私は反対票に投じました。理由としては、総会の前に郡山に2,000人規模の人が来るとして、郡山に何の魅力があって何を教えることが出来るんですか?と問われ、正直私は何も分からなくてすぐに答えられなかったんです。これって今もそうだと思うんですが、YEGの人間でもJCの人間でもまちのためだと言いながらも熱量が違う人たちはすぐに答えられないんじゃないかなと思っています。ラーメンが激戦区で~、とか(笑)。平成30年当時の私もまったく同じで、逆に質問をしたんです。「会長研修会というだけあって熱量の高い人たちがたくさん来るのに、郡山の何を誇れて何を教えることが出来るの?」って。その時に、自分の中で納得できる回答がなかったので反対に票を入れました。そこから4年経って、𠮷田会長と全国各地にプレゼンに行ったり、研修会が行われる年の会長になってしまったり、なんだか不思議な因果だなと思っているんですけど・・・(笑)
一同:(笑)
高橋:でも本当に、プレゼンに行く際も安積開拓などの歴史や、明治時代にどういう事が起きてこのまちは発展したのかを色々自分で勉強しましたが、その当時の背景や歴史が見えてくると、このまちが好きになってくるんです。私の娘が高校二年生の時に東京に進学を考えていると相談された時に、素直に「進学して郡山を離れることは仕方ないけど、戻ってきな郡山に。なぜならあなたがやろうとしていることは郡山で大体できるし、パパもそうだけど郡山を盛り上げて10年後、良い方向に変われるまちにするから必ず戻ってきなさい」って素直に言えたし、送り出せたんです。正に私が言いたいことは娘に言った通りで、熱量を持った人たちは沢山いますが団体に入っている人たちだけでは全然足りないから、知り合いや友達でも何でも良いし、暑苦しいよとかちょっと鬱陶しく感じられても良いので胸を張って語ってほしいんです。熱いことを言う人は沢山いるけど、じゃあ慈善団体でもまち起こしする団体でも何でも良いので、団体に入って活動・行動しろよって思うんです。行動で示すから言葉に火が灯ると思うし人はその言葉で動くと思うんです。やっぱり、情熱の火を色んな人に灯していってほしいですね。それが連鎖するから火が大きくなって周りが大きく変わると思っています。結局、心でしか変わらないと思います何事も。私たちの世代で、先輩たちの作ってくれた以上のものを私たちも勇気と情熱をもって作っていきたいなと思います・・・ちょっと青臭いですけど(笑)
司会:ありがとうございました。これにて、こちらでご用意させていただきましたテーマは全てでございます。また、予定していた時間より早く進行しておりますので、ここから先はフリートークのお時間とさせていただきます。何かございましたらよろしくお願いいたします。
未来について
𠮷田:私から少しよろしいですか?
司会:それでは、𠮷田会長よろしくお願いいたします。
𠮷田:一緒に何か事業をやるってなると、大分早い段階で案を練る必要があると思うんです。お互いに委員会が別々に立ち上がるわけですし。
芝田:そうなんですよね。JCは1月から始まり、YEGは4月からということで、そこのスタート時点でのギャップがあるので。秋あたりで何かしら事業が出来れば1番現実的ではありますよね。
𠮷田:そうですね。とは言え次年度段階から計画しないとJCはやることをある程度決めているじゃないですか?年間を通して計画されているので。人数的にも時間的にもなかなか難しい部分って出てくると思うんです。自分たちのやるべきことがあってさらにプラスでやるとなると。
高橋:例えばYEGとJCのまちづくり委員会を合体して委員会を行い、事業をやるとか。
𠮷田:まちを盛り上げるためにお互いの討論を繰り返して一つの事業をするっていうのも面白いと思いますね。
芝田:そうですね。それを言うならば、先ほど話に出ました風会議なんてのもいいですね。風会議についてもう少し詳しく聞いても良いですか?
𠮷田:役所のそれぞれの課の職員さん達とそれぞれのテーブルで会議をするんです。
高橋:例えば保育課の方や国際課の方とか、それぞれの課の抱えている問題や政策について話をすると言えば分かりやすいですかね?風通しの良い会議という意味で「風会議」と言うんですけど、記録は取らずにその場で思っていることを話し合う会議なんです。職員の人も私たちも一市民として参加して、「政策や実働ではこう動いているけど、実は自分はこう思っているんだ」などの想いを話し合う場ですね。結構面白い会議ですよ。色々な人の想いが聞けて。
織田:役所の人も巻き込んでやるってイメージですね。お話をされる人も大体同年代の方々なんですか?
高橋:今の課長あたりは我々と同年代の方が多いので、世代的に同じような人が集まるのもまた良いですね。
𠮷田:こういう事やったらいいんじゃないですか?といった意見がその会議で出て、じゃあ、市だけでは難しい所もあるからYEGでフォローしてもらえないか?的な話にもなります。
高橋:どうしても役所っていう枠の中でやっていると上手くいかないことも出てくるわけで、青年部に投げてもらえればフォローもできるし広げることもできる。
織田:なるほど、面白そうですね。
芝田:そういえば今回クリーン運動をするにあたってなんですが、YEGではごみ拾いはスポーツと謳っていますがどういう意図があるんですか?
𠮷田:ごみ拾いを皆に意欲的に参加してもらうにはどうしたら良いだろうかと考えた時に、競技にしてしまえばボランティアみたいな堅いイメージよりは楽しく参加できるんじゃないかと思ったのが始まりです。つまり、競技ということでゲーム性を持たせたんです。ごみ拾いで一番を決めて、かつ、まちも綺麗になるって考えです。KFBさんが話を持ってきてくれて始まりました。
織田:なるほど、もう何年になるんですか?
𠮷田:今2年目です。去年初めて声を掛けていただいて、今年もやりましょうということで。
織田:すごい面白そうですね、それは。
𠮷田:KFBさんからすると自分たちだけでも良かったと思うんですが、YEGに声をかければ人も集まるしwin-winってことになるんだと思います。正直、輪を広げるのであればJCにも声を掛けてみたらいいんじゃないですか?と話をしていた矢先の今回の共同クリーン運動でした。ただ、これに関しては団体通してだと色々な問題があるので・・・競技として行うので管理が大変であったり、団体としての考え方の違いなどの問題ですね。
芝田:なるほど。
𠮷田:JCの方で参加表明できるという話なのであれば実現はできると思います。
織田:参加しますよ。
芝田:当然マンパワーはあった方が良いでしょうから。
高橋:そうですね、是非皆巻き込んでやれれば良いですね!
𠮷田:来年6月頃になると思うんですけど、その時は是非よろしくお願いいたします。
JC:こちらこそよろしくお願いいたします。
司会:お話が盛り上がっているところ申し訳ございませんが、お時間となりましたので会談を終了させていただきます。沢山のお話を聞くことが出来て有意義な時間となったと感じております。本日は本当にありがとうございました。
一同:ありがとうございました。
(2023年10月31日会談)